今日は診療後、吉川邦彦阪大名誉教授の乾癬Webセミナーを拝聴しました。

わたしが阪大皮膚科に入局したときの教授で、皮膚科医として多大な影響を受けた恩師です。

先生のライフワークである乾癬、とくにオテズラという薬剤の作用点にあるサイクリックAMPのお話でした。大学院生のころ、教授室から実験室にふらっと入って来られて、「昔、サイクリックAMPのアッセイをする時は実験器具のガラス細工から作らなければならなかった。今は便利でいいなあ。」と話されていたのを思い出しました。今、自分があのときの吉川先生くらいの年齢になると、確かに＜今は優れたキットがいろいろあって凄く実験がスピーディーにできて、便利でいいなあ＞と同じことを思います。

「患者さんの病態に興味をもち、それを研究することが大切」という先生のセミナーでのお言葉が非常に印象深く、今後も肝に銘じ診療・研究を行いたいと思います。